換言すれば、ウイルスは急速に変化するため、私たちはこれらの変化を後知恵で対応することができない。
したがって、私たちは応答するよりほかに選択の余地はないのである。
実際、私たちの免疫系の複雑化は、進化においてこの適応過程が何度も何度も繰り返し起こった結果なのである。
この「追いつ追われつ」のゲームでは、応答しないという宿主側による一方的な決定は選択肢ではなかったであろう。
それよりもずっとありそうなことは、ウイルスが宿主の免疫制御を回避する方法を進化させたことであろう。
しかし、そうは言っても、動物界には攻撃的共生モデルに合う例があることも確かである。
動物を宿主とするハンタウイルスやラッサ熱ウイルスは、人間があまりに接近すると、人間に感染することによって彼らの動物宿主を保護し、それによって彼らのなわばりに人間を侵入させまいとしているように見える。
私たち人間の持続性ウイルスが、他の種に感染することによって私たちが保護されているように見える説得力ある例はすぐには思い浮かばない。
しかし、ことによると、人類は大変成功したので、人間のウイルスに感受性のある動物種ならどのような種であれ、すでに絶滅してしまっているのかもしれない。
あるいはまた、ことによると、私たち人間の持続性ウイルスが、侵入してくる地球外生物に対する私たちの最良の防御であることが明らかになるときがくるかもしれないのである!彼らウイルスの持続性の理由が何であろうと、彼らが私たち人類の生存に対して脅威になることはありそうもないし、利益になっていることが明らかになることさえあるかもしれない。
若くて活発なウイルス「若い」ウイルスは流行と汎流行を引き起こす。
彼らの感染を特徴づける周期的パターンが始まったのは、およそ一万年前に私たちの祖先が農業を基礎にした定着型共同体へと落ち着いたときである。
ウイルスは、人間と家畜がきわめて接近していることを利用して、種を跳び越え、新しいまったく未経験の人間集団に感染した。
牛の家畜化はおそらく人間に感染する機会を牛疫ウイルスに提供し、おそらく牛痘ウイルスから始まった麻疹や天然痘として現在私たちが知っているものを引き起こしたのであろう。
これらのウイルスが生き残るためには、約七000人の感受性のある人々の定期的な供給を必要とし、これは人口五0万人の町に相当する。
こうして、ひとたび都市生活が人間集団の行動様式となるや、ウイルスの成功は保証されたのである。
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